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今日は土曜日なのですが我がユニットが3つのでっかいプロポーザルを仕上げるための突貫工事をしなくてはいけなかったので出勤と相成りました(私がしていることとはあまり関係のない話だったので僕がどんだけ貢献できたかはまぁハテナマークですが)。
ところでつい一月ほどまえに我がオフィスの、とあるユニットのヘッドがスーダンに職を移して、そのあとにインドネシアオフィスから3人を引き抜いたらしく、その3人がもうそろそろスーダンに赴任します。今回引き抜かれた3人は(このヘッドの)元部下なので勝手知ったる、ということでしょう。 が、このスーダンの給料は月に9000ドル程、とのことであります。これっていわゆる出張扱いの日当を毎日と、それにプラスして危険手当というのも入っての給料なのでしょうが、結構もらいますなぁ・・・。カブールでもこれくらいもらっているという話も聞きますが・・・。 それにこの引き抜かれた3人のうちの二人はインドネシアのスタッフなので、これからはインターナショナルスタッフとしての給与を受ける、ということみたいです。・・・が、これって結構すごいですよ。インドネシアの国家公務員の月給が200ドルくらいなことを思うと、月給9000ドルというのは、日本人の感覚でいったら(公務員の初任給が月20万としても)月に900万の感覚ですね。こりゃすごい。 実際このドル建て支払い、というトピックで話すと、国連における出張の際の日当はすべてドル支払いなのですが、これが現地のスタッフにも、呼ばれる政府の公務員にも当然のごとく適応されるので、出張にいけばいくほどその都度(一泊ほどの出張でも公務員の月給に値する金額がもらえますので)儲かる、というシステムがあります。これが原因で、我がオフィスでの現地スタッフの話題はどの(現地)スタッフがどこに何日間出張にいって何ドル日当を貰ってきた、なんていうちょっといやらしい話が広がるようです。 実際このために、政府の高官をとある集まりに呼ぶときは、出張手当がでるようにわざわざジャカルタではない近隣都市で行うこともあるようです。こうでもしないと高官はもとより中級ランクの人までまったく来ないようです。 ジャカルタの(交通)警察もやたらと道路にたっていてランダム(かどうかはわかりませんが)に車を止めさせてまったくのいちゃもん(車が左により過ぎている、とか)をつけては小金(相場は1ドルー10ドル相当らしいです)を要求する、ということがそっこらじゅうで普通に行われています。僕もタクシーに乗っているときだけで3回、これに遭遇しました。これってすごい遭遇率ですよ、考えてみれば。 あとインドネシアではもちろんアチェの復興、というのが非常に大きなミッションですので大きな現地事務所があり、そこでももちろん現地スタッフが働いていますが、このスタッフが出張にいけばいくほど、ジャカルタなんかよりもまたはるかに賃金が安いアチェにおいては比べ物にならないくらいに価値の高いドル建ての出張費がポケットに入っていきます。こういう状況で、アチェの被災地域の復興なのに、アチェ人の現地スタッフたちがこの出張手当を通してどでかい豪邸を立てているという話をちらほら聞いてます。現地の経済には貢献・・・してるんでしょうけど、どうなんでしょうなぁ。なんかちょっと複雑。 あとこれはグレーラインのお話ですが、アチェの現地の人事部のスタッフがこれに味をしめて、なにからなにまで出張扱いにして、常にオフィスにいない、というレベルに達していたそうです。あるときジャカルタから(かなりいぶかしがったジャカルタのスタッフがこの人の場所を彼の部下に聞いたら、 A:「いまXX氏はどこにいるのか?」 B:「いま出張に他県にいってます」 A:「なんのために?」 B:「雇用の面接をしてるようです。」 A:「誰の?」 B:「トイレの掃除係と聞いてます。」 との問答があったようです。聞いたスタッフ絶句。 でもこういう話には事欠かないだろうなぁ、国連は。ニューヨークでインターンしていたときも結構えらいスタッフ(ラテンアメリカのとある国の元環境大臣)も僕が3ヶ月いた中で1回くらいしかいるのを見たことがありませんでしたし・・・。 あとは出張手当がないと(子供が多く)生活が維持できないのでなにからなにまで出張として外にでている、というケースも又聞きで聞いたことがあります。ちなみにこれはアフリカでのお話。
by takaakinet
| 2006-10-14 18:59
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