by takaakinet
検索
フォロー中のブログ
他のサイト
以前の記事
2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
前に読んでいたやつですが、「ジャパン・ハンドラーズ」という本です。日本がいかにアメリカからコントロールされているのかを政官財の世界の人々の実名を出して説明しようとしている本であります。・・・が、これは大失敗でしょうね。植民地政策などの、力でねじ伏せていくというハードのコントロールと、この筆者が言うようにソフトのコントロールがある、とは言ってますが、そんなことは常識なのであって、いまさらなにもびっくり新事実のように扱うことはないんじゃないかと、読んでいて途中からあきれてきました。ハーバードを筆頭に、米国では将来の米国にとってしっかりと政治的な力を発揮できる人脈の形成を、Geopoliticsという概念をしっかりと考慮に入れた上でAdmissionをしています。これはなにもおどろくことはなく、あれだけ西洋嫌いのマハティールの子息もハーバードだし、リー・クワンユーの子息も然りです。(ちなみに緒方貞子さんの息子さんなんてのも行かれておりました。)またアラブ諸国では基本的に裕福な子息はそのほぼ100%が米国へと留学しています(厳戒態勢で空を飛ぶことが誰も許されなかった911直後の3日間でウサマビンラディンの親戚20人以上が国外脱出したことは有名な話でしょうし)。そして日本と影響が特に深いのはフルブライト制度であるといってもおります。・・・当然でしょう。世界中からではなく、特にアジアからの留学生を優先的に来させる日本政府とどこが違うのかが全然示されてなかったので、この本はかなりボツ、でありました。
さてもうかれこれ彼の作品は7,8冊読んでるんでしょうか。江原さんの「江原啓之への質問状」であります。これは今までの作品とはちと違いQ&Aという形式でインタビューを掲載したもの、であります。しかしこの本の何よりの特徴はこのQを出している質問者の丸山 あかねという御仁。彼女のあまりの質が低く、レベルの低い質問の応酬に途中から辟易してきましたが、そんな彼女のただただ低いレベルの発想をベースとした話の進め方が、なんか途中からばかげている、という感情を超えてなんか小気味よく思えてくるから慣れとはこわいものです。でも結果的にここまで引き下がらない現世的な価値観を続けてぶつけることによって、いつもなら飛び越えて行きそうなトピックもじっくりと(そう、なんとかを諭すように)進められていることが非常に逆に新鮮でありました。それのおかげでいろいろとまた新たな発見もありましたし。・・・そう思うとこの質問者は意図してこのような質問スタイルをとっていたのか、とも思ったときは一瞬ありましたが、まぁほぼそれはないでしょう。でもいずれにせよ、これは結構よかったです。殺人と自殺、どっちが悪い、障害者や先天性の病気をもって生まれてくる人たちの方が魂としては一般よりも強いものがある、などの話もありました。
by takaakinet
| 2006-02-09 18:37
| Books
|
ファン申請 |
||